過払い金返還請求が完了するまではどんな流れなの?
そうだね、まず、貸金業者に対して「取引履歴の開示請求」を行うわけだ。
「取引履歴の開示請求」?何それ?
つまりね、「あんたから私はお金を借りていたよね?で、毎月返していたよね?それ記録に残っているよね?」って言う感じで、こういった流れはしっかりと貸金業者側で細かく記録されているんだよ。それを見せてくれ!って言うこと。
な~るほど!それって結構時間かかるの?
そうだなぁ、大抵の場合3ヶ月以内に代理人の手元まで来るはずだよ。早ければ1ヵ月かな。
で、何?それが届いたらなんか良いことあるわけ?
細かく取引履歴が載っているわけだ。いくら借りていくら返したか。つまり、いくら余分に返済しているのかもそこに掲載されている数字から判断できるわけだ。その作業を「引き直し計算」って言ったりする。
何で引き直し計算って言うの?
それ必要?知る必要ある?リンゴは何でリンゴって言うの?って言っているもんだぜ?静かに聞いてろよ。俺の貴重な話を!
・・・話を進めてください・・・
でだ、引き直し計算から正確な過払い金が算出されたら、そこから交渉が始まる。でも発生している過払い金を全て返済してくれる良心的な貸金業者は普通ないわけだ。だからなるべく多めに返済してもらえるように、交渉を繰り返すんだ。
代理人の腕の見せ所だね。
まさしく!交渉上手な代理人なのか、そうではないのかによって返還される金額が変わるから、代理人選びは大事になるんだ。
ふむふむ
で、ごねる貸金業者と、案外あっさりと要求を飲む貸金業者がいる。ごねられたら最悪の場合「訴訟」になる可能性もある。
訴訟?裁判ってこと?面倒くさいなぁ。
でしょ?それは貸金業者も同じ。だからなるべくそうしたくないわけだ。
OK。じゃぁ、交渉で何とかなったとしよう。そうしたらどうなるの?
お金が返還されるわけだ。代理人を通しての過払い金請求なら、いったん代理人の元へ返還される。そして、そこから代理人への基本報酬(ない場合もある)だったり成功報酬だったりを支払うことになる。
で、残りは俺様の元に戻る・・・と。
そういうこと。
じゃぁ、面倒な訴訟になった場合は?
本当に面倒だよ。裁判費用も掛かるし、時間もかかる。たまらんよ。
じゃぁ、どこかで折り合いを付けたほうが、時間的にも効率が良い感じかな?
お!今日は案外冴えてるねぇ。